2024年、「怒り」のコントロールを学んで日常の中に笑う時間を増やせるプログラムが始動しました

ディレクターからのメッセージ welcome

ようこそ、
クラウンキャンプ木曽のサイトへ!

こんにちは。ディレクターのロネ&ジージです。

今日は、クラウンキャンプ木曽のサイトを訪れてくださってありがとうございます。

私たちが、クラウンキャンプ木曽のディレクターとメイン・インストラクターを務めています。

OPEN SESAMEのクラウンたち8名が、たどたどしい英語に不安を覚えながら、はじめてウィスコンシン大学クラウンキャンプの門をくぐったのは1997年でした。まさかそのときには、その後自分たちがそこで教え、アジア系クラウンとして初めてそのロゴを飾ることになるとは夢にも思いませんでした。

実際その後、クラウンキャンプで常任講師を務めた14年を通じて、私たちが学んだことは、クラウンの特殊な技術そのものをだけではなく、人と人との関わりのなかでその考え方を育てていくこと、そしてクラウンという文化のルーツを教わりました。私たちが、クラウンとしてクラウンキャンプで技術以外に教えられた大切なことは、ホスピタリティの精神奉仕友情そして共有です。

2022年8月16日に89歳で亡くなった、イギリスのアーサー・Veacoe・ペドラーは、バスター・キートンとパリのサーカスでクラウンをやっていた方です。ロネ&ジージは、幸運にも長きにわたりこのアーサーと交流があり、クラウンについての情報を多く受け継ぎました。

2023年3月19日、「ケアリング・クラウンの父」とも呼ばれた、ウィスコンシン大学クラウンキャンプの創設ディレクター、World Clown Associationの創設メンバーでもあった、リチャード・スノーバーグ博士が亡くなりました。2015年のクラウンキャンプ木曽では、貴重な講義とパフォーマンスをしてくれた彼の存在が、今もクラウンキャンプ木曽を見守っているようです。

クラウンは、日本にとっては外来の文化芸術で、今でも輸入されているとは言い難いジャンルです。

ウィスコンシン大学のクラウンキャンプの一番の良さは、クラウンがDNA的に根付いている場所で、そのの思考回路や哲学にどっぷり浸れることでした。ウイスコンシン大学クラウンキャンプが終了してしまったのは、本当に残念でしたが、新たなディレクターに引き継がれ、2017年から2023年まで、ウィスコンシン州のラクロスにあるViterbo Universityで、オリジナルのCLOWN CAMPとして、開催されました。(ディレクター:ケニー・アハーン)

アメリカのウイスコンシン大学クラウンキャンプから、公式にプログラム認可を受けているのは、アメリカ国外ではロネ&ジージが開催する「クラウンキャンプ・ジャパン」のみです。アメリカで講師を務めるにあたりパフォーマンスと指導の実績を高く評価していただいたということもありますが、同行したOPEN SESAMEのスクール生たちのレベルの高さに驚かれたという理由があったと聞き、とても嬉しく思いました。

日本でも「クラウンを勉強できるところはありませんか?」「常設クラスには遠くて通えないので、合宿形式の講習ができませんか?」というお問い合わせが、ずいぶん前から寄せられるようになりました。国内だけでなく、アジアエリアからの要望もありました。開催できる施設があるのか、コストの問題、そしてスタッフの問題などで、なかなか実施に踏み切れませんでしたが、2007年当時の木曽文化公園のスタッフとの出会いが背中を押してくれてました。こうして2011年、東日本大震災の3カ月後に、このクラウンキャンプ木曽はスタートしました。

いままで、クラウンをちゃんと学習したいと思う人は、航空運賃と1週間分の授業料約27万円を払って、アメリカのクラウンキャンプに学びに行っていました。
それ以外では、数か月のシーズン単位、年単位の各国のサーカス学校や、N.Y.などで開催される短期ワークショップなどを英語サイトで探して行く以外に学ぶ方法がなかったのです。しかも授業はすべて通訳なしの英語をはじめとして外国語です。貯金して頑張って海を越えて行っても、講義の部分のほとんどは、正しくは理解できないわけです。

そんな自分たちの経験から、日本語で国内で開催できれば、もっと学びたいという人に応えられると思っていました。

プログラムの開催にあたり、私たちはさらに多くの人に、クラウンの赤い鼻の哲学と奉仕の精神、クラウンの深い魅力、日本にはない考え方やコミュニケーションのハウツウを、知ってほしいと思っています。

クラウンの学習に終わりはありません。あなたが、どのジャンルのクラウンであろうと、プロでもアドバンスの方でも、ビギナーでも、あるいは「パフォーマンス自体はしないけれど、日常生活の中のクラウンでありたい」という方でも、 どなたでもこのクラウンキャンプ木曽で学べることがあり、有意義な時間が過ごせるかと思います。クラウンの基礎知識から応用まで、一緒にブラッシュアップしていきませんか?

オリジナルのプログラムは1週間ですが、日本のお休みを取れる状況を考えて、試行錯誤の結果、3泊4日のプログラムになっています。本国のプログラムに近づけるように、さらにポストプログラムという集中講座を4~5泊で実施しています。

また、手話通訳を用意するようになったことで、デフのクラウンも学習できるようになりました。
年によって、海外からの参加者もいます。

この短い時間でできることには限りがあります。できるだけ絞り込んだ内容にしたいと思っていますが、 「こんなことを知りたい」、「これを習いたい」などの声にもできるだけお応えしたプログラムを作りたいので、是非ご希望をお寄せください。

いままで、あるいは現在、どこでどんな活動をされていても、どの団体に所属していても参加ができます。

クラウンキャンプ・ジャパンは、さまざまな違いを受け入れることを楽しく学習する、多くのクラウン学習者の交流の場です。プロでもアマチュアでも、入門者でも、日本でのクラウンキャンプの歴史を作るのは、あなたです。

たくさんの方たちとの出会いを楽しみにお待ちしています。

最後に、この場を借りて、快くクラウンキャンプの継承をサポートしてくれたリチャード・スノーバーグ博士(2023年に逝去)、多くを惜しみなく与えてくれた、アーサー・Vercoe・ペドラー、クラウンキャンプでたくさんの教えと影響を受けたすべてのインストラクターのみなさん、私たちにクラウンキャンプの存在を教えてくれたクラウンTAKKO、そして、背中を押してくださったみなさまに、心からの感謝をこめて。

クラウンキャンプ木曽2024 ディレクター
Rone&Gigi